+R Story Vol.3 「食品ロスの課題と今後」

食品ロスの課題と今後

+R Storyでは地域の人々がエシカルな取り組みについてどのような考えを持っているのかを発信するコラムを配信しています。

第一弾は渋谷教育学園渋谷中学高等学校の学生が彼ら彼女らの視点で、エシカルな取り組みについて取材をして感じたリアルな声を発信しています。Vol3はひろぽんさんのコラムです!

食品ロスの課題と今後

渋谷教育学園渋谷高校の ひろぽん です。

今の時代、様々な所でSDGs達成への取り組みが行われています。その一つが食品ロスの削減です。17のゴールの中に食品ロスの削減とあげられているものはありませんが、いくつか関連するものはあります。この記事では、食品ロスに取り組んでいる株式会社G-Placeさん、そして食品ロスの課題と僕なりの解決方法について紹介したいと思います。

今の日本と世界の食品ロスの現状

日本では、年間約800万トン以上、わかりやすく言い換えると、国民が一日一杯分のご飯を毎日捨てると同じ量が食品ロスとして発生しています。

「UNEP Food Waste Index Report  2021」によると、1位は中国で約9100万、2位はインドで約6800万トンとなっていて、日本は14位です。人口の多い国ほど、食品ロスが発生している傾向があります。国としては、食品ロス削減推進サポーター制度、食品ロス削減自主宣言などに取り組んでいますが、いま以上に力を入れる必要があります。

株式会社G-Placeさんの取り組み

 G-Placeさんでは、タベスケというサービスを開発して食品ロスの削減に取り組んでいます。

タベスケというサービスは、市民(ユーザー)と店舗(協力店)を、食品ロス削減をメインテーマとしてマッチングさせるサービスです。

協力店は食品ロスになりうる可能性のある商品を安く出品し、ユーザーは安い商品を買うことができます。協力店のメリットとしては、店のPRにつながり、収益確保につながります。ユーザーのメリットとしては、食品を安く買うことができ、新しいお店を知ることができます。

自分なりの解決方法

食品ロスをなくすのが一番ですが、食品ロスを他の用途に生かすのはどうでしょうか。

現在ウクライナ情勢により小麦の価格が高騰しており、家畜の飼料の価格が上昇しています。その飼料に食品ロスで発生しているものを転用することは考えられないでしょうか。

レストランやホテルなどで発生したものを、その地域の家畜の飼料や肥料に生かすことで、飼料の輸送代も大幅にセーブすることができます。このようなことが実際行われているかはわからないですが、このアイデアを用いたら食品ロス削減に取り組むことができるのではと考えます。

読者の皆さんも時間があるときに、ぜひ食品ロスについて考えてみてください。