+R Story

+R Story Vol.6 「縁の下の力持ち、雨水調整池」 

+R Storyでは地域の人々がエシカルな取り組みについてどのような考えを持っているのかを発信するコラムを配信しています。

第一弾は渋谷教育学園渋谷中学高等学校の学生が彼ら彼女らの視点で、エシカルな取り組みについて取材をして感じたリアルな声を発信しています。Vol6はnさんのコラムです!

渋谷教育学園渋谷高等学校のnです。今回私は地理の授業の災害対策の単元で学び、興味を持った水害対策、その中でも特に雨水調整池について調べることにしました。

雨水調整池とは?

皆さんは「雨水調整池」を知っていますか?

雨水調整池は私たちの生活を私たちのすぐそばで支えています。言わば縁の下の力持ちのような存在です。雨水調整池という単語を聞いたことがあっても、雨水調整池とは何かを知っている人はそう多くないです。雨水調整池とは一体何なのでしょうか。

今回私は、東京都下水道局総務部広報サービス課の職員の方にメールでインタビューをしました。

台風、ゲリラ豪雨、高潮など水害のリスクは高まっています。しかしもっと身近な場所にも水害のリスクが潜んでいます。市街地の開発が進むことによって、道路などを舗装することで、地面の保水機能が以前よりも失われることがあります。

通常、市街地に降った雨は下水道管に流入して排除していますが、大量の雨が短時間に下水道管に流入すると、下水道管の能力を超えて水があふれることがあり、これを内水氾濫といいます。この内水氾濫による浸水被害を軽減する役割を担っているのが雨水調整池です。

河川の雨水調整池とのちがい

雨水調整池とは市街地に降った雨水を一時的に貯めて内水氾濫を防ぐものです。ここで注意して欲しいのが、河川の雨水調「節」池との違いです。雨水調節池とは河川が増水したときに水位を下げるために河川の水を貯めて、外水氾濫を防ぐものです。

私は調べる前は同じかと思っていましたが、解説をしていただくと全然別物でした。ちなみにインターネットで下水道を想定して「雨水調整池」と検索ワードを入れ検索したとしても、河川の「雨水調節池」について解説している記事が上位に上がってきます。意識していないと、読み間違えてしまうこともあります。

雨水調整池の仕組み

 雨水調整池を整備している所では、下水道管内の水位が一定の高さを超えると、雨水が雨水調整池に流れ込むような仕組みになっています。

また、設置場所については雨水調整池を管理している東京都下水道局が、幹線等を補完する施設として、大雨により浸水が繰り返し発生し、地元から早期の対策を要望された地域などを選定し設置してきました。雨水調整池に溜めた雨水は、晴天時にポンプでくみ上げて下水道管へ戻し、水再生センターに送って処理しています。

送水量については、下流側の下水道管の規模や流下能力を考慮して設定しているそうです。

東京都下水道局が管理する雨水調整池の中で最も稼働年が古いのは、新宿区にある南元町公園雨水調整池で、1986年から稼働しています。1986年はちょうどバブル経済が始まった頃と一致しています。

雨水調整池は、その土地の浸水を解消するために必要な貯留規模を設定しているため、整備が完了したものは、浸水被害の軽減、解消に大きな役割を果たしています。

例えば豊島区東池袋に整備した、東池袋雨水調整池の周辺では、施設が稼働した1994年以降、この地域での浸水被害は発生しておらず、浸水被害の低減に貢献しているそうです。

このように雨水調整池は私たちの生活をすぐそばで支えてくれています。雨水調整池はSDGsの11番「住み続けられるまちづくりを」にも大きく貢献しています。

最後に

私たちの生活を支えている、縁の下の力持ちの雨水調整池。私も学校の授業で初めて知りました。もしかしたら今皆さんがいるその下にもあるのかもしれませんね!

モバイルバージョンを終了