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+R Story Vol.8 「それって本当に必要なの?」

放課後プラスアール

+R Storyでは地域の人々がエシカルな取り組みについてどのような考えを持っているのかを発信するコラムを配信しています。

第一弾は渋谷教育学園渋谷中学高等学校の学生が彼ら彼女らの視点で、エシカルな取り組みについて取材をして感じたリアルな声を発信しています。Vol5はあぎぱんさんのコラムです!

それって本当に必要なの?

こんにちは!渋谷教育学園渋谷高等学校のあぎぱんです。

私は元々ファストファッションの大量購入・大量廃棄の問題に興味があり、今回BRINGさんにインタビューをしました。

BRINGさんは、不要な服を回収し、それを古着としてリユースしたり、それをリサイクルして新たな服に生まれ変わらせたりといったことに取り組んでいるブランド(運営:株式会社JEPLAN)です。特にBRINGさんのポリエステル再生技術は、不要となったポリエステル100%の服から新しく綺麗なポリエステルを再生し、「服から服をつくる」資源の循環を実現している、素晴らしい技術です。

今回、東京・恵比寿にある直営店に訪問し、環境配慮素材を用いて、かつポリエステルの機能性を活かしたアパレル製品も見てきました。

BRINGさんのお店(営業時間:12:00~19:00 定休日:日~火曜、祝日休)
直営店:BRING EBISU(東京都渋谷区恵比寿西2-9-8 大澤ビル1F) 
URL:https://bring.org/

BRINGさんのお店の中
店内には再生ポリエステルを用いたアウトドアウェアほか、Tシャツやアンダーウェアなどが並ぶ

服をたくさん買ってたくさん捨てる人々の意識は、どうすれば変わるのか?

さっそくBRINGさんに、私が常々思っていた疑問をぶつけてみました。

それは、今日はファストファッションにあふれ、気に入った安い服を沢山買い飽きたら捨てるという人が多い中、どうすればそういった消費者の意識を変えられるのか?ということです。これに対しBRINGさんは、「地球環境に興味を持ってもらうことが大事だ」とおっしゃっていました。

例えば、あるお店で服を買えば、それはその服を作り、売っている企業を応援するということになります。

そこで、じゃあその企業はどのような素材から服を作っているのか?地球に負荷をかけていないか?と、少し発想を飛ばしてみることが大事なんですね。また、BRINGさんで回収した服は、そのまま古着として使われたり、新たな服として生まれ変わったりするわけですが、そういった「リサイクルの先」を見せることで、興味を持ってもらうことも方法の一つだとおっしゃっていました。

物を作る企業の意識も変わるべきだという

そんなサステナブルな企業であるBRINGさんですが、それ故に他の企業さんから「この自社の製品、リサイクルできますかね?」と相談を受けることもあるそうです。

しかし、「そもそも物を作るときにリサイクルできるように作ってほしい」という思いもあるそうで、それには頷かざるを得ませんでした。

確かに、全ての企業が何かを作るときに、その物の持続性など、一回で使いっきりにならないようにと考えて製品を作れば、廃棄や資源の無駄遣いを無くせますよね。

服の回収箱に、自身のいらない服をいれるあぎぱん(筆者)

まとめ

消費者は頻繁に安いものを買っていらなくなったら捨てる、企業は大量生産で価格を抑え、余った服は廃棄する、といったように、今日の社会には「今が良ければいい」という意識がある気がします。しかし、コスパのいい方へと足を運ぶ前に、「それは本当に必要なのか?」「作りっきり、使いっきりにならないか?」と考えてみることが重要だと思いました。

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